* テンセントが大手ゲーム開発企業ネクソンの買収を検討している。* ネクソンの時価総額は166億ドル。* 人気IPの獲得と韓国ゲーム市場でのプレゼンス強化が狙いとみられる。中国のテック大手テンセント(Tencent:騰訊控股)が、大手ゲーム開発企業ネクソン(Nexon)の買収を検討しているとブルームバーグが報じた。ネクソンは、「メイプルストーリー」シリーズなど、Web3ゲームに積極的に取り組んでいる。テンセントはネクソンの共同創業者である故キム・ジョンジュ氏の家族に接触し、買収の可能性について協議しているという。家族は、持株会社NXCを通じて、ネクソンの株式の44.4%を保有している。協議はまだ初期段階にあり、合意に至る保証はないと、事情に詳しい関係者の話を伝えている。買収が実現すれば、テンセントは時価総額166億ドル(約2兆4070億円、1ドル145円換算)の企業を手に入れ、2020年の中国における規制強化で停滞していた同社のグローバルゲーム事業におけるM&A戦略が再び加速する可能性がある。買収の狙いは、人気IPの獲得と、韓国のゲーム市場におけるプレゼンス強化とみられる。ただし、買収は簡単ではない。ネクソンの創業者が2022年に亡くなった後、同氏の家族が同社株を引き継いだが、その一部は相続税の支払いのために韓国政府に譲渡されており、政府はその株式を売却できていない。テンセントは2019年にもネクソン買収を試みたが、価格が折り合わず交渉は決裂した。テンセントは最近では、13億ドルをユービーアイソフト(Ubisoft)の新ユニットに出資、またK-POPレーベルのSMエンタテインメントの株式の10%を取得している。またテンセントは、ブロックチェーン分野への進出も進めており、今年初めにはAnkrとブロックチェーンAPIサービス開発に関する覚書(MoU)を締結した。
テンセント、Web3ゲーム「メイプルストーリー」開発のネクソン買収を検討 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
中国のテック大手テンセント(Tencent:騰訊控股)が、大手ゲーム開発企業ネクソン(Nexon)の買収を検討しているとブルームバーグが報じた。ネクソンは、「メイプルストーリー」シリーズなど、Web3ゲームに積極的に取り組んでいる。
テンセントはネクソンの共同創業者である故キム・ジョンジュ氏の家族に接触し、買収の可能性について協議しているという。家族は、持株会社NXCを通じて、ネクソンの株式の44.4%を保有している。
協議はまだ初期段階にあり、合意に至る保証はないと、事情に詳しい関係者の話を伝えている。
買収が実現すれば、テンセントは時価総額166億ドル(約2兆4070億円、1ドル145円換算)の企業を手に入れ、2020年の中国における規制強化で停滞していた同社のグローバルゲーム事業におけるM&A戦略が再び加速する可能性がある。
買収の狙いは、人気IPの獲得と、韓国のゲーム市場におけるプレゼンス強化とみられる。
ただし、買収は簡単ではない。
ネクソンの創業者が2022年に亡くなった後、同氏の家族が同社株を引き継いだが、その一部は相続税の支払いのために韓国政府に譲渡されており、政府はその株式を売却できていない。
テンセントは2019年にもネクソン買収を試みたが、価格が折り合わず交渉は決裂した。テンセントは最近では、13億ドルをユービーアイソフト(Ubisoft)の新ユニットに出資、またK-POPレーベルのSMエンタテインメントの株式の10%を取得している。
またテンセントは、ブロックチェーン分野への進出も進めており、今年初めにはAnkrとブロックチェーンAPIサービス開発に関する覚書(MoU)を締結した。