サッカーJ1クラブ「アビスパ福岡」と三井住友銀行は6月18日、Web3コミュニティ共創パートナー契約に基づく取り組みの第一弾として「アビスパDAOアカデミー共育プログラム supported by SMBC」の開始に関する共同リリースを出した。一見すると接点の少ないサッカークラブとメガバンク。この異例とも言えるタッグの背景には、一体何があるのか―。CoinDesk JAPANは、この発表に先立ち、アビスパ福岡で本プロジェクトを牽引するWeb3事業開発責任者、神野(こうの)嘉一氏に独占インタビューを実施。アビスパ福岡がこれまで培ってきたWeb3への先進性と、神野氏の熱意がどのようにこの協業を実現させたのか、そしてプロジェクトの具体的な内容からWeb3がスポーツ界にもたらす未来像に至るまで、その深層に迫った。## 「Web3」を介した出会い従来からアビスパ福岡のWeb3への取り組みは、国内プロスポーツ界において先駆的な事例の一つとして認識されている。この先進的な取り組みをさらに加速させたのが、Web3事業開発責任者を務める神野氏(写真下)である。同氏は以前、トークン発行プラットフォームである「FiNANCiE(フィナンシェ)」に在籍しており、その経験が現在のアビスパ福岡Web3戦略に大きく貢献している。神野氏は、「アビスパ福岡は、Web3の取り組みに関して、スポーツ界の中でもかなり早いタイミングから着手しているクラブ」と語る。具体的な取り組みとして、クラブは2021年にフィナンシェのプラットフォームを活用してトークンを発行。これは当時、同じくサッカーJ1リーグの湘南ベルマーレに次ぐプロスポーツチームとして2例目の試みであった。[アビスパ福岡のトークン(フィナンシェ)]神野氏はフィナンシェ在籍時から、アビスパ福岡に対してコンサルティングのような形でこのトークン発行に関わり始めていたという。さらに特筆すべきは、2023年よりトークン保有者コミュニティをDAO(自律分散型組織)として運営し、地域社会への新たな価値創造を目指している点である。神野氏によれば、「トークン保有者のコミュニティをDAO化し、地域社会に対する新しい価値創造を皆で目指す。この取り組みは2023年から開始した。プロスポーツチームとしては、おそらく世界初の試みではないか」と、その先進性を強調する。[アビスパDAOから(キャプチャ)]その後、神野氏はアビスパ福岡に正式に参画することになる。「フィナンシェの立場からでは、クラブの意思決定に深く関与することが難しく、プロジェクト推進に限界を感じていた。アビスパの内部に入り、クラブの立場でWeb3を活用することで、より意味のあるユースケースを創出できると考え、移籍を決意した」と、その経緯を説明する。クラブ単独でのWeb3プロジェクト推進の難しさを認識していた神野氏は、事業化のロードマップを描き、パートナー獲得のために積極的に外部イベントへ参加していた。その過程で、三井住友銀行との接点が生まれる。「2024年のIVS(Infinity Ventures Summit:国内最大級のスタートアップ向けカンファレンス)で、三井住友銀行のデジタル戦略部の方と出会い、我々の取り組みを紹介する機会を得た。先方のWeb3に対する考え方も伺うことができ、そこからパートナーシップの可能性を双方で模索し始めた」と、協業の端緒を語る。神野氏は、「日本では、大企業、特に金融機関がWeb3関連のイベントに積極的に参加している。Web3部門を既に立ち上げているため、簡単には撤退できない事情もあるかもしれないが、非常に熱心に取り組んでいる印象」と分析する。今回の協業において、三井住友銀行側は、当初デジタル戦略部との接点があったものの、契約主体は「社会的価値創造推進部」となっている。この点について神野氏は、「三井住友フィナンシャルグループは、中期経営計画で経済的価値だけでなく社会的価値の創出も重要視している」と、メガバンク側のWeb3戦略と社会貢献への意識が背景にあることを示唆した。## トークンを活用した新しいアカデミー支援アビスパ福岡と三井住友銀行の協業における具体的なプロジェクトの一つが、アカデミー選手を対象とした新しい奨学金制度の創設である。神野氏は、「現在最も進んでいるのが、アカデミー向けの新しい奨学金制度を創設するプロジェクト」と説明する。この制度は、特に中学生世代を対象としており、「月謝や遠征費などを免除する制度は、高校生世代ではアビスパ福岡に限らず存在するが、中学生世代ではまだ珍しい。ここに新たな制度を設けようとしている」と、その新規性を語る。この奨学金制度の背景には、Web3を活用した価値共創と分配の思想がある。「皆で価値を創造し、それを分配する社会を目指す。例えば、地域課題の解決や新たなイノベーション創出に貢献した方へトークンを付与したり、クラブの収益の一部をトークンの買い戻しに充てたりすることで、貢献の可視化と還元を実現できると考えている」と神野氏は構想を述べる。[収益モデル(アビスパDAOから)]具体的には、経済的な理由でアカデミーに通えない才能ある選手をDAOメンバーが支援し、その選手が将来的にクラブに貢献した場合、支援者に還元が行われるような長期的な仕組みを目指している。DAOメンバーの関与は、単なる資金提供に留まらない。同氏は、「セレクションの段階から、支援を募るDAOメンバーに関与していただくことを検討している」と述べ、候補選手の情報を共有しDAOメンバーによる投票で支援対象を決定する案などを検討していることを明らかにした。「候補選手に対してDAOメンバーが関心を持つことで、アカデミーへの入団前から選手を応援するという新しい体験を提供できるのではないか」と、ファンエンゲージメントの新たな形に期待を寄せる。## 三井住友銀行の役割とはこのプロジェクトにおけるWeb3技術の活用方法については、現在検討段階であるとしつつも、既存のフィナンシェ利用の可能性を示唆。一方で、「あえて異なるチャネルで支援を募ることで、結果的に新たなDAOメンバー獲得に繋がる可能性も考慮し、戦略的に手段を検討している」と、クラウドファンディングの利用など、より幅広い層からの支援獲得も視野に入れている。将来的には、「オンチェーンでの暗号資産発行や、ステーブルコイン、セキュリティトークンなど、多様な選択肢を視野に入れ、Web3技術の活用を深めていきたい」と、オンチェーンでの展開も構想している。三井住友銀行の役割については、「スポンサーとしてクラブと契約いただいている。万が一、個人からの支援が目標額に達しなかった場合でも、スポンサー費用の一部を奨学金に充当することで、クラブが責任を持ってプロジェクトを遂行できる財政基盤を確保している」と、プロジェクトの安定的な遂行を支える財政基盤としての側面を説明した。## DAOによる人材発掘協業におけるもう一つの柱として検討しているのが、スポーツ産業におけるデータ活用の推進である。神野氏は、「スポーツ界では活用可能なデータが増加している一方で、それを効果的に扱える優秀な人材が不足しているという課題認識がある」と、プロジェクトの背景にある問題意識を語る。この課題に対し、アビスパ福岡はDAOコミュニティの力を活用しようとしている。「この点については、三井住友銀行さんにも我々のDAOコミュニティに注目していただいている。6000~7000名のトークン保有者が参加するコミュニティ内で、データ分析に長けた人材を発掘・育成できないかと考えている」と、DAOコミュニティが持つ潜在的な人的リソースに着目している。アビスパ福岡は、これらのWeb3プロジェクト以外にも、KDDIとの連携によるスタジアム周辺の地域情報収集・発信といった実証実験も行っており、DAOコミュニティを活用した多様な価値創造に積極的に取り組んでいる。> > 関連記事:アビスパ福岡とKDDI、生成AIが試合前後の観光プランを提案する実証を開始 ~来場者に合わせた観光プランでスタジアムと街の回遊促進に貢献~(アビスパ福岡リリース)> > > こうした先進的なWeb3への取り組みが、直接的にピッチ上の結果に結びつくと断言することは難しい。しかし、アビスパ福岡が2025年シーズンにおいて、専門家の予想を覆し一時首位に立つなど、目覚ましい躍進を遂げている事実は見逃せない(2025年6月17日時点でJ1リーグ11位)。[読売新聞オンライン(2025年4月15日)]この点について、Web3の取り組みとチームの成績との関連性を尋ねると、神野氏は「そう信じたい部分は、もちろんある」と笑顔を見せつつ、次のように期待感を語った。「経済ニュースなどでアビスパが取り上げられる機会は、通常そう多くない。しかし、三井住友銀行様とのパートナーシップやKDDI様との連携といった取り組みを通じて、クラブが注目されることで、それがピッチ上の選手たちにも良い影響として波及してくれればと願っている」選手がDAOのアンバサダーとして活動するなど、クラブとファンの新たな繋がりが生まれていることも、チームの一体感やモチベーションに少ならず影響を与えている可能性は否定できないだろう。## 不動産セキュリティトークンも検討同氏は、さらに大きなスケールでの将来展望も語る。「長期的には、オンチェーンでのトークン発行を通じた新しい金融商品の開発なども視野に入れている。また、現在のスタジアムは老朽化が進んでおり、事業規模を現在の30億円から倍増、3倍増させるにはスタジアムの建て替えが最も効果的。その資金調達の一環として、不動産セキュリティトークン(デジタル証券)のスキーム活用も検討しており、このロードマップは三井住友銀行のデジタル戦略部とも共有している」と、RWA(現実資産)のトークン化によるスタジアム建設資金調達といった野心的な構想も明らかにした。[アビスパ福岡のホーム「ベスト電器スタジアム」]> > 関連記事:Web3時代の地方スポーツクラブ経営戦略──トークンによる資金調達に挑む古都2チームを追う> > > アビスパ福岡と三井住友銀行の協業は、Web3技術がスポーツクラブの運営、ファンエンゲージメント、そして地域社会の活性化にどのような変革をもたらし得るのかを示す、先駆的な取り組みだ。DAOやトークンエコノミーが持つ可能性を引き出し、スポーツ界における新たな価値創造モデルを構築しようとする彼らの挑戦は、まさにキックオフしたばかり。一人のサッカー好きとしても、ピッチ内外でのアビスパ福岡の躍進と、それを支えるWeb3戦略の今後の展開に注目していきたい。
なぜサッカーJクラブとメガバンクがWeb3で手を組んだのか──「アビスパ福岡」事業開発責任者・神野氏に聞く | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
サッカーJ1クラブ「アビスパ福岡」と三井住友銀行は6月18日、Web3コミュニティ共創パートナー契約に基づく取り組みの第一弾として「アビスパDAOアカデミー共育プログラム supported by SMBC」の開始に関する共同リリースを出した。
一見すると接点の少ないサッカークラブとメガバンク。この異例とも言えるタッグの背景には、一体何があるのか―。
CoinDesk JAPANは、この発表に先立ち、アビスパ福岡で本プロジェクトを牽引するWeb3事業開発責任者、神野(こうの)嘉一氏に独占インタビューを実施。
アビスパ福岡がこれまで培ってきたWeb3への先進性と、神野氏の熱意がどのようにこの協業を実現させたのか、そしてプロジェクトの具体的な内容からWeb3がスポーツ界にもたらす未来像に至るまで、その深層に迫った。
「Web3」を介した出会い
従来からアビスパ福岡のWeb3への取り組みは、国内プロスポーツ界において先駆的な事例の一つとして認識されている。
この先進的な取り組みをさらに加速させたのが、Web3事業開発責任者を務める神野氏(写真下)である。
神野氏は、「アビスパ福岡は、Web3の取り組みに関して、スポーツ界の中でもかなり早いタイミングから着手しているクラブ」と語る。
具体的な取り組みとして、クラブは2021年にフィナンシェのプラットフォームを活用してトークンを発行。これは当時、同じくサッカーJ1リーグの湘南ベルマーレに次ぐプロスポーツチームとして2例目の試みであった。
さらに特筆すべきは、2023年よりトークン保有者コミュニティをDAO(自律分散型組織)として運営し、地域社会への新たな価値創造を目指している点である。
神野氏によれば、「トークン保有者のコミュニティをDAO化し、地域社会に対する新しい価値創造を皆で目指す。この取り組みは2023年から開始した。プロスポーツチームとしては、おそらく世界初の試みではないか」と、その先進性を強調する。
「フィナンシェの立場からでは、クラブの意思決定に深く関与することが難しく、プロジェクト推進に限界を感じていた。アビスパの内部に入り、クラブの立場でWeb3を活用することで、より意味のあるユースケースを創出できると考え、移籍を決意した」と、その経緯を説明する。
クラブ単独でのWeb3プロジェクト推進の難しさを認識していた神野氏は、事業化のロードマップを描き、パートナー獲得のために積極的に外部イベントへ参加していた。
その過程で、三井住友銀行との接点が生まれる。
「2024年のIVS(Infinity Ventures Summit:国内最大級のスタートアップ向けカンファレンス)で、三井住友銀行のデジタル戦略部の方と出会い、我々の取り組みを紹介する機会を得た。先方のWeb3に対する考え方も伺うことができ、そこからパートナーシップの可能性を双方で模索し始めた」と、協業の端緒を語る。
神野氏は、「日本では、大企業、特に金融機関がWeb3関連のイベントに積極的に参加している。Web3部門を既に立ち上げているため、簡単には撤退できない事情もあるかもしれないが、非常に熱心に取り組んでいる印象」と分析する。
今回の協業において、三井住友銀行側は、当初デジタル戦略部との接点があったものの、契約主体は「社会的価値創造推進部」となっている。
この点について神野氏は、「三井住友フィナンシャルグループは、中期経営計画で経済的価値だけでなく社会的価値の創出も重要視している」と、メガバンク側のWeb3戦略と社会貢献への意識が背景にあることを示唆した。
トークンを活用した新しいアカデミー支援
アビスパ福岡と三井住友銀行の協業における具体的なプロジェクトの一つが、アカデミー選手を対象とした新しい奨学金制度の創設である。
この制度は、特に中学生世代を対象としており、「月謝や遠征費などを免除する制度は、高校生世代ではアビスパ福岡に限らず存在するが、中学生世代ではまだ珍しい。ここに新たな制度を設けようとしている」と、その新規性を語る。
この奨学金制度の背景には、Web3を活用した価値共創と分配の思想がある。
「皆で価値を創造し、それを分配する社会を目指す。例えば、地域課題の解決や新たなイノベーション創出に貢献した方へトークンを付与したり、クラブの収益の一部をトークンの買い戻しに充てたりすることで、貢献の可視化と還元を実現できると考えている」と神野氏は構想を述べる。
DAOメンバーの関与は、単なる資金提供に留まらない。
同氏は、「セレクションの段階から、支援を募るDAOメンバーに関与していただくことを検討している」と述べ、候補選手の情報を共有しDAOメンバーによる投票で支援対象を決定する案などを検討していることを明らかにした。
「候補選手に対してDAOメンバーが関心を持つことで、アカデミーへの入団前から選手を応援するという新しい体験を提供できるのではないか」と、ファンエンゲージメントの新たな形に期待を寄せる。
三井住友銀行の役割とは
このプロジェクトにおけるWeb3技術の活用方法については、現在検討段階であるとしつつも、既存のフィナンシェ利用の可能性を示唆。一方で、「あえて異なるチャネルで支援を募ることで、結果的に新たなDAOメンバー獲得に繋がる可能性も考慮し、戦略的に手段を検討している」と、クラウドファンディングの利用など、より幅広い層からの支援獲得も視野に入れている。
将来的には、「オンチェーンでの暗号資産発行や、ステーブルコイン、セキュリティトークンなど、多様な選択肢を視野に入れ、Web3技術の活用を深めていきたい」と、オンチェーンでの展開も構想している。
三井住友銀行の役割については、「スポンサーとしてクラブと契約いただいている。万が一、個人からの支援が目標額に達しなかった場合でも、スポンサー費用の一部を奨学金に充当することで、クラブが責任を持ってプロジェクトを遂行できる財政基盤を確保している」と、プロジェクトの安定的な遂行を支える財政基盤としての側面を説明した。
DAOによる人材発掘
協業におけるもう一つの柱として検討しているのが、スポーツ産業におけるデータ活用の推進である。神野氏は、「スポーツ界では活用可能なデータが増加している一方で、それを効果的に扱える優秀な人材が不足しているという課題認識がある」と、プロジェクトの背景にある問題意識を語る。
この課題に対し、アビスパ福岡はDAOコミュニティの力を活用しようとしている。
「この点については、三井住友銀行さんにも我々のDAOコミュニティに注目していただいている。6000~7000名のトークン保有者が参加するコミュニティ内で、データ分析に長けた人材を発掘・育成できないかと考えている」と、DAOコミュニティが持つ潜在的な人的リソースに着目している。
アビスパ福岡は、これらのWeb3プロジェクト以外にも、KDDIとの連携によるスタジアム周辺の地域情報収集・発信といった実証実験も行っており、DAOコミュニティを活用した多様な価値創造に積極的に取り組んでいる。
こうした先進的なWeb3への取り組みが、直接的にピッチ上の結果に結びつくと断言することは難しい。
しかし、アビスパ福岡が2025年シーズンにおいて、専門家の予想を覆し一時首位に立つなど、目覚ましい躍進を遂げている事実は見逃せない(2025年6月17日時点でJ1リーグ11位)。
「経済ニュースなどでアビスパが取り上げられる機会は、通常そう多くない。しかし、三井住友銀行様とのパートナーシップやKDDI様との連携といった取り組みを通じて、クラブが注目されることで、それがピッチ上の選手たちにも良い影響として波及してくれればと願っている」
選手がDAOのアンバサダーとして活動するなど、クラブとファンの新たな繋がりが生まれていることも、チームの一体感やモチベーションに少ならず影響を与えている可能性は否定できないだろう。
不動産セキュリティトークンも検討
同氏は、さらに大きなスケールでの将来展望も語る。
「長期的には、オンチェーンでのトークン発行を通じた新しい金融商品の開発なども視野に入れている。また、現在のスタジアムは老朽化が進んでおり、事業規模を現在の30億円から倍増、3倍増させるにはスタジアムの建て替えが最も効果的。その資金調達の一環として、不動産セキュリティトークン(デジタル証券)のスキーム活用も検討しており、このロードマップは三井住友銀行のデジタル戦略部とも共有している」と、RWA(現実資産)のトークン化によるスタジアム建設資金調達といった野心的な構想も明らかにした。
アビスパ福岡と三井住友銀行の協業は、Web3技術がスポーツクラブの運営、ファンエンゲージメント、そして地域社会の活性化にどのような変革をもたらし得るのかを示す、先駆的な取り組みだ。
DAOやトークンエコノミーが持つ可能性を引き出し、スポーツ界における新たな価値創造モデルを構築しようとする彼らの挑戦は、まさにキックオフしたばかり。
一人のサッカー好きとしても、ピッチ内外でのアビスパ福岡の躍進と、それを支えるWeb3戦略の今後の展開に注目していきたい。