* TRXトークンによる1億ドル（約145億円、1ドル145円換算）のPIPE取引により、ジャスティン・サン氏の父親であるウェイク・サン氏は、まもなくトロンに社名変更されるSRMエンターテインメントの取締役会の支配権を獲得。* この提携にもかかわらず、トロンDAOはSRMとの取引において直接的な投資やガバナンスの役割を担っていない。* この取引は、トランプ一族とつながりのあるドミナリ・セキュリティーズが取りまとめている。16日の夜に公開された米証券取引委員会（SEC）への提出書類には、トロンDAO（Tron DAO）、ジャスティン・サン（Justin Sun）氏、そして社名をトロン（Tron Inc.）に変更中のネバダ州の会社であるSRMエンターテインメント（SRM Entertainment）の関係が概説されている。提出書類には、トロン（TRX）で全額が支払われた1億ドル（約145億円）の「上場株式への私募投資（PIPE：Private Investment in Public Equity）」の詳細が記載されており、これによりサン氏の父親であるウェイク・サン（Weike Sun）氏が取締役会の支配権を獲得し、トロンと連携するアドバイザーたちが主要なガバナンスの役割を担うことになる。提出書類によると、ウェイク氏が会長に任命され、トロンDAOの戦略アドバイザーでステーブルコイン発行企業テクテリクス（Techteryx）のCEOでもあるジーホン・リウ（Zhihong Liu）氏（別名スティーブ・リウ（Steve Liu）氏）と、トロンスキャン（Tronscan）の上級幹部であるズー・ヤン（Zi Yang）氏が取締役会の監査委員会、報酬委員会、指名委員会に加わった。この取引は、PIPE取引として構成された。ウェイク氏が所有する投資ビークルは、TRXトークンを介してSRMシリーズB優先株10万株（普通株2億株に転換可能）を購入し、権利行使価格0.50ドルで2億2000万株分のワラントを取得した。一見連携しているように見えるものの、トロンDAOはSRMとの取引において直接的な投資、ガバナンス権、正式な役割を担っていないとリウ氏は述べた。「トロンDAOはSRMとの取引にまったく関与していない。これはむしろ、サン氏の父親による取引だ」DAO自体についても、提出書類「Form 8-K」では言及されていない。その影響力は間接的なものとみられ、トロン・エコシステムと関係のある新任取締役の経歴を通じて反映されている。フィナンシャル・タイムズ（Financial Times）によると、社名変更後の同社は、マイクロストラテジー（MicroStrategy）がビットコインベースの企業財務を構築したのと同様に、最大2億1000万ドル（約304億5000万円）相当のTRXを購入し、保有する計画だ。この取引は、ドミナリ・ホールディングス（Dominari Holdings）傘下の証券会社、ドミナリ・セキュリティーズ（Dominari Securities）が取りまとめている。ドミナリ・セキュリティーズの諮問委員会にはドナルド・トランプ・ジュニア（Donald Trump Jr.）氏とエリック・トランプ（Eric Trump）氏が含まれ、同社はマンハッタンのトランプ・タワー内に拠点を置いている。提出書類「Form 8-K」によると、ドミナリ・セキュリティーズには、この取引の顧問として5万ドル（約725万円）が支払われた。上場しているトロン関連会社SRMの株価は、ニューヨーク市場の終了時点で15%下落し、7.73ドルで取引されている。TRXトークンは2.5%下落し、0.27ドルで取引されている。
新会社「Tron Inc.」の取引により、ジャスティン・サン氏の父が上場企業の支配権を獲得 | CoinDesk JAPAN（コインデスク・ジャパン）
16日の夜に公開された米証券取引委員会（SEC）への提出書類には、トロンDAO（Tron DAO）、ジャスティン・サン（Justin Sun）氏、そして社名をトロン（Tron Inc.）に変更中のネバダ州の会社であるSRMエンターテインメント（SRM Entertainment）の関係が概説されている。
提出書類には、トロン（TRX）で全額が支払われた1億ドル（約145億円）の「上場株式への私募投資（PIPE：Private Investment in Public Equity）」の詳細が記載されており、これによりサン氏の父親であるウェイク・サン（Weike Sun）氏が取締役会の支配権を獲得し、トロンと連携するアドバイザーたちが主要なガバナンスの役割を担うことになる。
提出書類によると、ウェイク氏が会長に任命され、トロンDAOの戦略アドバイザーでステーブルコイン発行企業テクテリクス（Techteryx）のCEOでもあるジーホン・リウ（Zhihong Liu）氏（別名スティーブ・リウ（Steve Liu）氏）と、トロンスキャン（Tronscan）の上級幹部であるズー・ヤン（Zi Yang）氏が取締役会の監査委員会、報酬委員会、指名委員会に加わった。
この取引は、PIPE取引として構成された。ウェイク氏が所有する投資ビークルは、TRXトークンを介してSRMシリーズB優先株10万株（普通株2億株に転換可能）を購入し、権利行使価格0.50ドルで2億2000万株分のワラントを取得した。
一見連携しているように見えるものの、トロンDAOはSRMとの取引において直接的な投資、ガバナンス権、正式な役割を担っていないとリウ氏は述べた。「トロンDAOはSRMとの取引にまったく関与していない。これはむしろ、サン氏の父親による取引だ」
DAO自体についても、提出書類「Form 8-K」では言及されていない。その影響力は間接的なものとみられ、トロン・エコシステムと関係のある新任取締役の経歴を通じて反映されている。
フィナンシャル・タイムズ（Financial Times）によると、社名変更後の同社は、マイクロストラテジー（MicroStrategy）がビットコインベースの企業財務を構築したのと同様に、最大2億1000万ドル（約304億5000万円）相当のTRXを購入し、保有する計画だ。
この取引は、ドミナリ・ホールディングス（Dominari Holdings）傘下の証券会社、ドミナリ・セキュリティーズ（Dominari Securities）が取りまとめている。ドミナリ・セキュリティーズの諮問委員会にはドナルド・トランプ・ジュニア（Donald Trump Jr.）氏とエリック・トランプ（Eric Trump）氏が含まれ、同社はマンハッタンのトランプ・タワー内に拠点を置いている。
提出書類「Form 8-K」によると、ドミナリ・セキュリティーズには、この取引の顧問として5万ドル（約725万円）が支払われた。
上場しているトロン関連会社SRMの株価は、ニューヨーク市場の終了時点で15%下落し、7.73ドルで取引されている。TRXトークンは2.5%下落し、0.27ドルで取引されている。